MESSAGE

理事長メッセージ

JCI rose from the conflict and aftermath of World War I, and is committed to our founder’s vision of everlasting world peace. JCI’s founder Henry Giessenbier Jr. decided to take responsibility for the progress of his society when he established JCI’s first Local Organization in St. Louis, USA in 1915. When delegates from eight countries met in Mexico City in 1944, they agreed it was time to officially form Junior Chamber International (JCI). This tradition of uniting enterprising young leaders across cultures, backgrounds and borders fueled the JCI Movement and set the groundwork for taking action to create a better world.

JCI は第一次世界大戦の紛争とその後の混乱から生まれ、創始者の永遠の世界平和のビジョンにコミットしています。1915年、青年会議所の創設者であるヘンリー・ギッセンバイヤー・ジュニアは、アメリカ・セントルイスに青年会議所初の地域組織を設立し、地域社会の発展のために責任を持つことを決意しました。1944年、8カ国の代表がメキシコシティに集まり、国際青年会議所(JCI)を正式に設立する合意をしました。文化、背景、国境を越えた起業家精神の若いリーダーを結集させるこの伝統は、JCI 運動の原動力となり、より良い世界を創るために行動するための基盤を作り上げました。

はじめに

誰もが知るような世界的な活動も、はじめは一人の声からはじまりました。
世界のどこかで戦争や紛争が起こっていることを知ると、時にはそれが自分と関係ないと感じるかもしれません。しかし、その現実を無視することはできません。もしあなたがその国のリーダーであったなら、紛争を解決し、平和を築くためにあらゆる手段を尽くすでしょう。そして、もしあなたがその街に住んでいたなら、日々の生活を守るために何ができるかを考え、行動を起こすでしょう。

POWER OF ONE

私たちが住むこの街を愛しているなら、私たち一人ひとりは行動を起こすことができます。声を上げ、支援を提供し、平和を推進するための活動に参加することが、私たちの街を、そして世界をより良い場所にするための一歩となります。遠い国のできごとであっても、私たちの行動が世界に影響を与えることができるのです。

JCI ASPAC(Asia Pacific Area Conference)

2026年、新潟青年会議所はJCIのエリア会議の一つである国際会議を開催します。アジア各国、世界中から多くのデリゲイツが来県される国際会議です。毎年JCIでは、エリア会議(JCI Area Conference)は、4エリアでそれぞれのエリア会議が開かれます。4エリアとは、アフリカ・中東、アジア・太平洋、アメリカ、ヨーロッパです。アジア・太平洋エリア会議はJCIのASPAC(Asia Pacific Area Conference)の略称で呼ばれています。JCI ASPACの目的は、JCIの目的を推進、JC運動に関するセミナー、グループ討論の開催、JCIの目標のプログラムによる参加者教育、将来のJCIプログラムの企画開発及び、中間年度常任理事会に提出、JCI個人会員相互の意見交換の機会設置、次回開催地の決定等です。
JCIの主要会議の一つであるこのJCI ASPAC新潟大会を開催するからには、主管の青年会議所として、多くの参加者の皆様にご満足いただけるようしっかりとした準備を行いましょう。そして、地域に多くの国際の機会と、経済的な恩恵を残せるようメンバー一丸となって準備をしていきましょう。

会員拡大

より影響力を持って効率的に地域をより良くするためには、共に活動する仲間を増やす必要があります。
会員を拡大するためには、「戦略」を立てて「行動」することが必要です。地域の若いリーダーである多くの候補者に一般社団法人新潟青年会議所の活動を伝え、青年経済人として成長する機会や地域の発展に寄与する機会に共感してもらうことで、青年会議所運動に対する理解と協力をより強固なものとし、共に活動する人財を増やしていきます。
新しい仲間が加わることで、様々なバックグラウンドや経験を持つ人々が集まり、多様な視点やアイデアが生まれます。これにより、問題解決やプロジェクトの進行がより創造的で効果的になります。メンバーが増えることで、より多くのリソースを活用でき、活動の範囲や規模を拡大することができます。各メンバーが持つスキルや知識を共有することで、全体としての能力が向上します。これにより、個々の成長だけでなく、組織全体の成長も促進されます。多くの仲間がいることで、お互いにサポートし合い、困難な状況でも励まし合うことができます。これにより、モチベーションが維持されやすくなり、継続的な活動が可能になります。新しい仲間を迎えることで、その人たちのネットワークも活用できるようになり、さらなる人財やリソースの確保が可能になります。これにより、組織の影響力や信頼性が高まります。多くの仲間がいることで、リーダーシップを発揮する機会が増え、次世代のリーダーを育成することができます。これにより、組織の持続可能な発展が期待できます。また、自分とは違い、ともすれば相容れない仲間もいるかもしれないですが、それぞれの多様な価値観を理解することが、組織の柔軟性を生み、延いては多文化の共生にもつながり、組織は強くなります。

組織力強化

JCIは、105カ国以上に約4,660のLOMがあり、約15万人の能動的市民からなる活気あるグローバルコミュニティを形成しています。すべてのメンバーはLOMに所属し、地域の課題解決に取り組んでいます。すべての青年会議所の活動は、グローバルな草の根運動を形成し、メンバーは思考、言葉、行動、結果によって世界の変化を導くことができます。このようなグローバルネットワークを通じて、JCIのメンバーは国際的な視野を持ちながら、地域社会の発展に寄与しています。JCIの活動は、単なる地域の問題解決にとどまらず、世界全体にポジティブな変化をもたらす力を持っています。メンバーは、共通の目的を持ち、協力し合いながら、持続可能な未来を築くためのリーダーシップを発揮しています。このように、JCIは地域と世界をつなぐ架け橋として、メンバーの成長と社会の発展を推進しています。私たちはJCI ASPACの主催LOMとして、JCIの組織のメンバーとしての自覚と行動を求められています。
私たちの運動・活動は、40歳までという限られた時間の中で行われますが、その期間に得られる成長の機会は非常に多岐にわたります。全国的には3年未満の活動年数の会員が増えている中、一般社団法人新潟青年会議所では最短で38歳から40歳までの3年間の所属が求められます。この1年目の研修制度は、会員同士の絆や青年会議所での運動・活動の基盤となっている貴重な制度です。この伝統は今後も継続して深化させていくべきです。
会員各自が在籍年数に関わらず、組織内での活動を通じて知見を広げ、活動の範囲を広げることで、組織の存在意義や理念が組織内で浸透し、運動への理解が深まります。結果として、一般社団法人新潟青年会議所の運動の価値が高まり、組織の価値向上と拡大につながると確信しています。
また、私たち会員が活動を行う上で、家族、会社、地域の理解が必要不可欠です。運動・活動内容の発信や報告だけでなく、運動・活動への理解を深め、共感を生み出すことが重要です。さらに、情報発信を継続して行い、適切なタイミングでターゲットに合わせた情報を的確に発信することが求められます。これらの取り組みによって、会員の自己成長と運動の発展が促進され、組織全体の価値が向上し、さらなる組織力の強化が期待できます。

人財育成

Founded more than 100 years ago, JCI is the premier organization for youth leadership and skills enhancement. JCI members have worked for a century to improve themselves and the world around them in tangible, practical ways.
JCIの使命を理解する
若者が前向きな変化を生み出せるように、リーダーシップ開発の機会を提供すること

開発の機会

JCIの創設者であるヘンリー・ギッセンバイヤー・ジュニア氏は、自分の目標は「良き市民をより良い市民にする」ことだと述べました。この考えは、「開発の機会」という言葉に生きています。JCIメンバーがJCIの提供する機会を利用して行動すると、彼らは自分自身を成長させ、より良い市民になり、何をするにもより上手になります。

若者に力を与える

ヘンリー・ギッセンバイヤー・ジュニア氏は、「私たちの偉大な都市の若者を集めて」、「市民の問題に対する建設的なアプローチ」を作ったと述べました。若者が協力して取り組むことで、周囲の課題に対処する真の力が得られることを彼は知っていました。目的を共有することで、彼らはオーナーシップと能力を共有し、行動を起こす力を与えました。

前向きな変化を生み出す

ヘンリー・ギッセンバイヤー・ジュニア氏は、JCIが「より良い市民」を作る組織であることについて語りました。彼は「市民の問題」に取り組むことについて語り、組織を「進歩という偉大な目的」のために設立したと述べました。なぜ私たちは開発の機会を提供するのでしょうか?なぜ私たちは若者に力を与えるのでしょうか?若者が自分たちの力で社会の問題を解決すれば、社会に前向きな変化が生まれます。その結果、すべての人にとってより良い社会と未来が実現します。
青年会議所からは多くのリーダーが輩出されています。世界の経済を変えた先輩、国のトップを務めた先輩、地域に変化をもたらした先輩等、様々な分野で活躍する人財が輩出されています。青年会議所は、多種多様な機会を提供し、こうした人財を育成する組織であります。
青年会議所では、誰であっても前向きに参加さえすれば他では経験できない多くの機会がどのメンバーにも提供され、それが自身の成長や地域社会への貢献につながります。この組織は多様な価値観、経歴、職種の青年経済人が同じ目的に向かい目標を立て、能動的に活動することで新たな扉を開き、地域社会や会社の未来、家族の未来、自身の成長へ多大なる影響を及ぼします。一般社団法人新潟青年会議所は、メンバーの底上げを図り、より広い視野で見られるようになることにより、的確な情報を集め、選択の幅を広げ、自身で考え行動ができる人財の育成を目指します。これにより、地域社会や会社、そして個人の未来を豊かにし、共に成長することで新潟の発展に貢献していきます。

ネットワーク

JCI PURPOSE
Young people are talented, dedicated and searching for opportunities to make a difference in the world. Here’s how we help.
• Amplify their skills to make them effective future leaders
• Encourage them to solve problems through critical thinking and strategic partnerships
• Give them access to a supportive global network of like-minded,enterprising young leaders and social entrepreneurs JCI members challenge each other to dream boldly and act thoughtfully,empowering each other to create positive and lasting change.
同じ志を持つ仲間と組織として行動することは、非常に強力な方法です。同じような信念、情熱、目標を持つ個人が集まるとき、その共有された理念は彼らを団結させ、力を与えます。同じ理念を持つ市民を組織化する過程で、個人が個人や集団に影響を与え、組織の力を共通の目標達成のために活用できます。組織では、明確なビジョン、共有された目的、そして責任を理解し能力を最大限に発揮する個人が存在します。こうした個人は、豊かで平和な社会を構築するための基盤となります。

学習と成長

事業を実践することによる学習を通して、コミュニケーション、リーダーシップ、プロジェクトマネジメント、対人関係等のスキルを身につけることができます。JCIは、100年の歴史を持ち、100万人以上の卒業生を擁し、世界中で10億人の人生に変革を起こしてきた運動と連携しています。これにより、私たちは組織の信頼性を高め、次世代のグローバルリーダーに積極的な市民活動を促すグローバル・ムーブメントの一員であることを自覚することができます。
近年、青年会議所活動をできる範囲で前向きに取り組んでも「青年会議所とは何をするところなのか」「青年会議所の存在価値」や「JAYCEEのあり方」について悩むメンバーが増えています。その結果、自己成長につながらずに卒業を迎えてしまう受動的なメンバーも見受けられます。しかし、私自身は、毎年変革を追求し続け、この地域をより良くするために様々な役職を務めてきました。実施するプロセスを通じて、自分自身も成長し、1年後には大きな変化を遂げることができました。与えられた機会に真摯に向き合えば、仲間が必ず動いてくれます。何かを成し遂げようとするときには、支援し協力してくれる仲間、一生涯の友となる仲間との出会いがあります。
青年会議所に自分の意志で入会したのであれば、少し背伸びをしてみましょう。社業、地域、家族、そして自己成長のために、40歳までの限られた時間の中で、少し犠牲を払ってでも利他的な精神で能動的に行動してみましょう。あなたの少しの頑張りであなたのまわりからの見え方が変わります。また、青年会議所活動を通じて得られる最も貴重な財産は、同じ目的に向かって活動する中で出会う仲間であり、その出会いから生まれる友情です。出会いは人の未来を変える力があり、その人の人生を豊かにし、考え方や行動にまで影響を与えます。
青年会議所では、大切な時間とお金を費やし、様々な成長の機会を提供されることで、自身の資質を磨き、素晴らしい出会いや色々な方に感謝してもらえる機会を得ることができます。この経験が、自分自身を大きく変化させ、自己変革につながります。
青年会議所は、成長と変革の場であり、志を同じくする仲間と共に行動し、学び合うことで、地域社会と自身の未来をより良くするための基盤を築くことができます。

おわりに

新潟青年会議所が誕生して70年の月日が経ちました。そして、多くの先輩諸氏の想いの上に今の私たちが存在しています。今年、新潟青年会議所は71年目を迎えます。2026年にはJCI ASPAC新潟大会が開催されます。時代はこれからも目まぐるしく変わり続けますが、この街をより良くしたいという受け継がれた想いに変わりはありません。変化する時代の中で常に前を見て挑戦し、故郷を想うその気持ちこそが青年会議所の根底であり、時代に即した形で変わり続けてきたこの想いを私たちがつなげていきましょう。その中で仲間を信じ、切磋琢磨し成長することで青年会議所が存在する意義が見いだされます。
私は日頃から大切にしている想いがあります。それは「他を思う」気持ち、すなわち利他の精神です。心には「自分だけが良ければ良い」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。利他の心をより大きく持ち、周りの人のことを考え行動することで、その結果が自分自身にも返ってきます。そして何より、自分の視野を広げることで自己の成長となり、視座を高くすることにもつながります。
青年会議所に入会し、運動や活動を通じて多くの月日の中でさまざまな学びや気づきの経験があると思います。そこには多くの人との出会いがあり、人とのつながりも成長への糧となります。限られた時間の中で物事にしっかりと向き合い、誠実に取り組むことで想像もできないほどの成長があります。それぞれの役割に誇りを持って行動し、メンバー全員で挑戦しましょう。そして、その時間の中で出会えた仲間との絆は自信となり、あなたの一生涯の財産となります。
そして、またあなたの次の世代へ。
What I can do.
For The Next Generation.
あなたの大切な人のために、自分にできることを。

理事長 吉田 謙佑