ホーム > 事業案内 > 広域的災害ネットワークの構築~日本海国土軸形成が国土を強靭化する~
第1章 東日本大震災
先述した大規模自然災害が発災すると、東京と太平洋ベルト地帯に首都機能が集中する一極一軸型国土構造の場合、日本の国家予算95.8兆円と対比しても壊滅的な被害を受ける可能性が大きく、重大な問題とされている。
そのリスクを分散させるために多軸型国土形成の必要性が高まっている。特に日本海側は先述した2つの大規模自然災害からリスクフリーであることから、太平洋側のバックアップ機能を果たす「日本海国土軸」の形成が期待されている。(図6、表6)
そのリスクを分散させるために多軸型国土形成の必要性が高まっている。特に日本海側は先述した2つの大規模自然災害からリスクフリーであることから、太平洋側のバックアップ機能を果たす「日本海国土軸」の形成が期待されている。(図6、表6)
[図6 ] 4つの国土軸
一極一軸型国土構造 | 多軸型国土構造 | |
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特徴 | 東京・太平洋ベルトに首都機能が集中配置されることにより、効率の良い経済活動がなされ、高度成長期の戦後日本を飛躍的に発展させた。その反面、地方では人口過疎が進み、所得格差や深刻な雇用問題を生み出した。かねてより、災害への脆弱性についても指摘されており、東日本大震災でその危うさが表面化した。 | 北東国土軸、日本海国土軸、太平洋新国土軸、西日本国土軸といった複数の軸で構成された国土構造。各国土軸が発展し、首都機能の一部を分散させることにより、それぞれの軸が補完しあう国土構造。国土全体が多重性(リダンダンシー)を持つことで、想定されている大規模自然災害に対しても有用性がある。 |
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