2016.09.22
2016年9月21日(水)新潟市民プラザにて、一般社団法人新潟青年会議所2016年度9月公開例会 第72回新潟JCフォーラム「親の行動が子どもたちの未来を創る!~いま親としての原点を見つめなおす時~」が開催されました。
講師には子育てについての様々な講演を行われてきた加藤昌樹氏、元海上自衛隊の岩渕秀樹氏をお迎えしまして、加藤氏の講演と、両氏を交えてのパネルディスカッションがおこなわれました。
加藤氏の講演は独特のスタイルで、軽快なテンポとともに、歯切れのいい言葉と熱いメッセージが、次々と私たちに投げかけられ、すぐに会場全体が話に惹きこまれました。
童話桃太郎を使い、子どもとの接し方をリンクさせたユニークな内容でした。
「なぜお婆さんは川上から流れてくる桃を拾い上げることができたのでしょうか。」という問いから始まり、「なぜ桃太郎は犬にきびだんごを分けてあげることができたのでしょうか。」など、物語の進行に沿って、様々な問いかけがありました。
親の子どもへの接し方として
・ 子どもを伸びたいほうに伸ばしてあげる
・ 子どもがやりたいことを見つけたときには、背中を押すことが大事
・ 見守られているという安心感が、何よりも大事
・ 何かを言うたびに怒られていたら、何も言わなくなる(防衛本能が働くため)
・ 親が子どもに期待するのは、親のエゴ。子どもを信頼して見守ることが大事
・ 与えられた経験のない子は、人に与えない。愛情を与えて育てれば、相手の心を思いやって行動する子どもになる
・ 大人の幸せと子どもの幸せはイコールではない。大人の幸せを子どもに押し付けない
・ いままで良くない親でもこれから変わればよい。いまが変われば未来が変わる
・ 子どもの質問には、人として答える
そして、農作物を育てるのは、その土壌のように、子どもが育つのは、その環境によって育つ。
親は、土壌に肥料を撒くように、良い環境を整えてあげることが重要です、と締めくくられていました。
パネルディスカッションでは阿部委員長をコーディネーターに据えて、講師のお二人から様々な話をお聞きし、親子関係の根源的な話や、現代の親に失われているものをわかりやすい質問形式でおこなわれました。
岩渕氏から、海上自衛隊員の中で、子どもを東京大学に進学させた親(男性)にある共通点として、
・ 休みの日は、家庭内のことをやった(家族と接した)
・ 生命を掛けて家族を守ることを言い続けた
お母さんは工夫として、子どもがすきなことをどうやって維持するかに努めたということです。
お二人の共通認識として、日本に古来からある神話・歴史を知り、先人からの伝わる日本人の美意識を守ることが大切であるということでした。
会場からの質問も時間の関係上で打ち切りになるなど、1時間半という時間が短く感じられる素晴らしい内容の例会となりました。
現代社会が抱える親と子の問題、これに対しては稽古照今(古きに倣って、いまと照らし合わせる)し、親としての変化と成長が子供の将来を大きく左右し、その先に明るい未来が待っていることを加藤氏、岩渕氏の両氏から教わりました。
担当委員会の親業確立委員会の皆さま大変お疲れ様でした。
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(取材・撮影・記事:河端・入山・後藤・岩野・小林・石川・杉野・高橋)