拉致問題解決への活動
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『世界を動かすのは家族愛』

今日までの拉致問題解決への運動は、拉致被害者ご家族の家族愛と親としての愛情が事件を風化させずに全国的な運動にまで発展したことは周知のところであり、ご家族の皆さんの「家族愛」が原動力となっていることは広く知られている。しかしながら、この問題については、戦前の北朝鮮への植民地化政策に伴う罪悪感による政府関係者の動きの鈍さや国民の間にある無関心、他人事という意識のためなのか、北朝鮮が起こした国家的犯罪行為に対して、現在も解決に今一歩踏み出せずにいる。我々が住む新潟県においても拉致被害の多くを抱えており、早急なる解決が望まれる。拉致は平和に暮らす国民の自由を奪う人権侵害であり、歴とした犯罪であり、日本への国家主権の侵害である。そこで、「家族愛」の切り口から解決の道筋を示し、政府関係者に訴えること、また同時に、市民に向けて広く発信し、この問題を認知し興味を持ってもらい、無関心を関心に変えることこそが、この問題を単なる運動に終わらせず解決に導くためには必要なことであると考え、「家族愛」から当事者意識を持ってもらうことで問題解決に向けて市民の意識高揚を促すこと、更に新潟JCから拉致問題解決に向けて発信する場として、第27回新潟JCフォーラム「拉致問題!!あなたは無関心でいられますか?」~世界を動かすのは家族愛~を開催したのである。

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『拉致問題啓発教材の作成』

2010年(平成22年)に新潟青年会議所にて作成した、横田めぐみさんを題材にした漫画小冊子「家族愛」~拉致問題を絶対に忘れない~は、学校現場等で活用され、アニメ版(フラッシュアニメーション、7分30秒)も作成し、平成24年4月に「文部科学省選定」を受けた経過を踏まえ、拉致問題の啓発も含めた人権教育の 素材として教育現場で使用されるよう、全国の教育委員会に発送する拉致問題啓発教材の一つに含めてもらえるよう要請した。拉致啓発マンガ「家族愛」の設置を新潟市役所本庁舎などに設置し、市民への告知活動も行っている。

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◆アニメ漫画「家族愛」~拉致問題を絶対に忘れない~はこちらから

新潟青年会議所の以下のホームページに掲載されており、誰でも見ることができます。

http://www2.niigata-jc.com/2012/com_view.cgi?mode=detail&file=2012042408390970949

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『石原慎太郎東京都知事との面談』

同年9月、第27回新潟JCフォーラムとマンガ「家族愛」の活動に共感して頂いた東京ブルーリボンの会の橋渡しによって、石原慎太郎東京都知事と面談をする運びとなった。

その時の模様を伝えた、高橋直輝理事長のブログがある。

当日は新潟から7名の参加をいたしました、議会棟の控室で拉致被害者の御家族(横田御夫妻)や特定失踪者の御家族、都議員や関連団体の方々と御一緒させていただき、その際に「若い方々が新潟から7人も来るなんて、今までいろんな集会をしてきたけど初めてだ」と関係者から言われ、あらためて若い世代の無関心さを感じました。軽い打合せ後、いよいよ知事局に移動、都の警備の方々などが現れ緊張が走ります。SPの方々は、どのルートを通過して、あと何分で到着するなどの連絡をインカムで連絡を取り合っております。それにしても迷子になるほどの広さでした。通された部屋は会議室のようなホールのような感じの部屋で、既にテレビカメラや記者が重なるように陣取っていました。テレビで見たことのある取材風景です。席に案内され、トップの知事の隣ということを知り、また緊張が走ります。しばらく喋りながら待っていたら、後方より過去に感じたことの無いオーラを感じます、石原都知事が到着しました。冒頭、東京ブルーリボンの会の河村様より面会の御礼から進行が始まりトップバッターとして新潟JCを代表し、私からの説明です。取材陣よりも隣に都知事がいることで、今までにない緊張をしながら、東京都配布の御礼作成の経緯や今後の活動について説明させていただきました。その後、数人から御礼と要望の後、メディアは一斉退席となり、石原都知事とのフリートークに移ります。知事は開口一番、「拉致問題は国や政府の問題だ、家族愛とかセンチメンタルな事で解決はできない」「北朝鮮や政府に乗り込んででも取り返す政治家はいないのか」「無力である我々は恥ずかしい、申し訳ない気持ちで一杯だ」と、仰いました。私の言葉足らずの説明で、冒頭に「家族愛」を指摘、ただ都知事の言葉の意図は、その後明らかになりました。私は若い世代は「国や外交の問題」という観点でしか捉えて居ない現状を身近な「家族愛」というテーマで無関心で他人事だと思っている若い世代に対し、知ってもらい喚起に繋げ、政治家や国を動かす為の手法として「家族愛」という被害者の原動力とも言えるテーマを掲げたのですが石原都知事は、それだけではなく今まで何年かかっても解決できないもどかしさを、自分自身や政府に言い聞かせているように、そして被害者に対し何度も何度も詫びていました。石原都知事は自らの責任として捉えての発言だったのです。国や政治家、確かに責任はあります。でも、ちょっとは意識のある国民の私から言わせていただければそんな政治家を選んできた我々にも責任もあり、国民が意識を高めることから国を動かす原動力になるのではないかと思うのです。「出来る限りの要望や行動は必ず行うし、やれることはすべてやっていきたい」と発言されておりました。他にも朝鮮学校無償化の問題や、様々なお話をされたのですが、発言の節目、節目には必ず「何でこんな国になったのか」「このままでは死んでも死に切れない」と感情を露わにしておりました。
面会も当初、20分程度しか予定していなかったにも関わらず、45分もの面会となり関係者より後から聞いた話ですが、「知事の機嫌が良かった、もしくは緊急の問題」と捉えていなければ延長することはないそうです。石原都知事が退席する際、私は「ありがとうございました」と御礼を申し上げたところ一言、小声で「がんばろうな」と言われました。緊張も取れ、今回面会した意義や、今年新潟JCが行った運動について、あらためて成果とこれからの決意を強く持った次第です。その後、別室で対談したメンバーの記者会見が行われ、終了となりました。今回、思ったのは、新潟JCが作成したマンガ「家族愛」が意識を高めるためのツールとして解決へと繋ぐ風穴となり、人々の心を動かす事ができるのであれば私自身、諦めることなく、全面解決というゴールに向かって、やれることはすべてやろうと深く心に刻んだ一日でした。一緒に行ってくれたメンバーの皆様、ありがとう!お疲れ様でした!

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『活動を続ける』

2010年(平成22年)から始まったマンガ「家族愛」~拉致問題を絶対に忘れない~ 広報・発信事業はその後も続けられた。

そして2012年(平成24年)その活動が認められ、公益社団法人日本青年会議所「2013年AWARDS JAPAN 国政健全化部門」において優秀賞を受賞したのである。

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