『明和騒動』
今から約240年前の封建時代1768年(明和5年)に長岡藩による悪政が続いていた江戸時代の新潟湊で町民たちが約2か月間かけて、命がけで市民自治を勝ち取った。これは新潟の歴史的史実で、不条理な「格差社会」への挑戦だったといえる。しかし長岡藩にとって不名誉な出来事である為、「明和騒動」とか「明和の騒ぎ立て」と名付けて歴史の片隅に追いやろうとした。その明和義人の偉業も、明治に入り古町愛宕神社の境内社、口之神社にお祀りされた。そして、古町芸妓の口伝により、密かに伝えられているというものであった。
『倫理道徳・郷土の誇り』
新潟青年会議所では2009年度(平成21年)に創立55周年事業として、次代の新潟を担う子ども達の育成を目的に郷土の歴史や文化を知り、郷土への誇り・正義の心・思いやりの心を再認識できるストーリーでアニメ化したDVD「明和義人」を作製し新潟市内の全小学校に寄贈したのである。
『義』
江戸時代の新潟で起こった史実を元に、“義”の精神を多くの子どもたちに伝えるため、「現代の小学生が江戸時代にタイムスリップし、町人のまとめ役だった涌井藤四郎から不正を許さない正義の心と町民の幸せを願う思いやりの心を学ぶ」ストーリーとなっている。新潟市出身の作家火坂雅志さんの小説などを基に、約25分の作品となっている。古町通2番町に開館している明和義人館の館内で、歴史パネルの展示、明和義人祭のフォトや顔出しパネル、大灯篭などの展示と合わせて明和義人歴史アニメーションの上映がされている。