事実の中の真実。
こんにちは。
先日行われました10月例会、第31回JCフォーラム「私たちの視点は正しい?」を設営していただいた
丸山議長を始めとするメディア戦略実践会議の皆様、本当にお疲れ様でした。
会議体で何度も何度も議論し、作り込みをしてきた苦労が実になりましたね。
しかし、パネルディスカッションは難しいものです。別の意見を持った人たちが意見を
戦わせなければなりません。結論も出るとは限りません。
今回、今更ながら一番重要だと思ったのは、コーディネーターじゃないかな。
コーディネーターが、しっかりした意見と結論を持っていないと、纏めることができません。
色々な意味で、勉強になったパネルディスカッションでした。(決して否定ではありませんよ)
メディアの方々は、しゃべれることとしゃべれない事があります。
でも、それを知る権利は市民にはあります。決してメディアとは公的なもではなく
民間人からの収益や提供によって成り立っているものです。
メディアの方々は情報は平等、偏向や私的感覚の記事や報道は無いとお話しておりましたが
それは、おそらくメディアを職業としている方々が既存のものに間違えがなく
その箱の括りの中で生活しているから見えてきていないのではないかと感じるのです。
どの職業でも、客観的に見つめ直すことは大事ですし、一度リセットすることが必要な時もあります。
メディアに対してはインターネットの時代が浸透し、形が変わって来ていますが、巨大掲示板のような
便所のらくがき的な物も含めて、正しい有り方を模索する時期にきているのではないでしょうか。
既存メディアは生き残りが懸って来ているのではないでしょうか。
パネルの最後、私のコメントが時間切れでお話できなかったので、ここで書きたいと思います。
私は市民目線からの発言、最後に括りたかったのは市民のレベルが高まらない限り
メディアのレベルも高まらない、メディアを批判するだけではなく共に育たなければならないということです。
一国の政治レベルが、その国民の民度以上に高まらないのと同じように。
今回のフォーラムに対し、私自身が勉強すればするほど解らなくなり、たどり着いた答えでした。
メディア批判というよりも市民の受信能力を高めなければならないということです。
昨今は何事も無関心、誰かが何とかしれくれる的な心情が蔓延している中
世の中を変えるのは政治家や行政ではなく、我々市民が変えるのだと
理事長職を頂いてから、ずっと訴えてまいりました。明治維新や戦後の復興がそうだったように。
メディアの問題も意識を持たなければ情報をただ受信するだけの考えない市民、
行動できない市民、学生であればメディアリテラシーを持たない子供を社会に出すことになります。
それでは様々な問題を「考えること」について、悪くなることがあっても良くなることはありません。
多少、失礼に値する発言があったかもしれませんが、来ていただいた方々に
”こんな見方もあるよ”的な発言を努力した結果として受け止めていただけたら幸いであります。
(ちなみに新聞は各社、ニュースの中身に対しては大きな差はないと思います。あるとすれば社説かな)
難しいテーマでしたが、実はとても重要なテーマでもあり、生活に直結している問題でもあります。
新聞やテレビなど、その情報の意図、事実を探ると真実が見えて来ます。
裁判員制度で報道の在り方も大きく変わってきております。私たちは、しっかりとした
先見力を身につけなければなりませんね。
ナオキ