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現代の常識。

By takahasi, 2010年6月24日 7:14 PM

こんにちは。

若干遅くなりましたが、6月15日に行われた新潟JCフォーラム、佐藤委員長を始めとする

道徳の真理委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。

   

今回のテーマは倫理道徳ということで、大人向けを視野に入れながら現代社会に欠如している

倫理道徳観について学ぶことができました。いろいろ考えさせる御講演とプレゼンでした。

本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

講師の境野さんが文章を書かれている「月刊知致」について触れたいと思います。

2月の新潟JCフォーラム、島村委員長を始めとする未来への教育委員会の設営でお呼びした

高橋史郎先生の御講演の中に、こんなお話がありました。

 

ごめんなさいね おかあさん

ごめんなさいね おかあさん

ぼくが生まれて ごめんなさい

ぼくを背負う かあさんの

細いうなじに ぼくはいう

ぼくさえ 生まれていなかったら

かあさんの しらがもなかったろうにね

大きくなった このぼくを

背負ってあるく 悲しさも

「かたわな子だね」とふりかえる

つめたい視線に 泣くことも

 

ぼくさえ 生まれてなかったら

ありがとう おかあさん

ありがとう おかあさん

おかあさんが いるかぎり

ぼくは生きていくのです

脳性マヒを 生きていく

やさしさこそが 大切で

悲しさこそが 美しい

 

そんな 人の生き方を

教えてくれた おかあさん

おかあさん

あなたがそこに いるかぎり

  

知致出版社で販売している「心に響く小さな5つの物語」の中の「人生のテーマ」という話です。

作者は山田康文くん。生まれたときから全身が不自由で口も利けない。

その彼が、気の遠くなるような作業を経て、この詩は生まれました、そしてその2ヶ月後

少年は亡くなりました。

自分を生んでくれた母親に報いたい、そんな思いが少年の人生のテーマだったのではないでしょうか。

生きている間、一言の言葉も発し得なかった少年が、生涯を懸けてうたいあげた命の絶唱であり

この詩が突きつけてくるものは重いものです。

  

2月のフォーラムである子供達に向けた教育も、6月のフォーラムである大人向け道徳も

突き詰めれば、人としての生き方や、日本人が持って生まれた感受性から成り立つ道徳論、

それは普遍的な価値観なのではないかなって、思いました。

宣伝をするわけではありませんが、知致出版社から出ている「心に響く小さな5つの物語」には

高橋史郎先生が仰っていた価値感や考え方、それを実話として物語化されております。

是非、子供達にも呼んでもらいたい一冊でもあり、大人としても、日本人がDNAとして持っているはずである

普遍的価値を見出してほしいし、今一度、感受性豊かな大人にならなければいけない時代なのではないかと感じました。

毎日のように親が子を殺める、子が親を殺めると言った事件が起こっております。

そんなニュースが当たり前になるような時代だと諦めてはいけないのであり、我々大人が

本来あるべき常識をしっかりと見極め、真の常識といいますか、うまく表現できませんが

あるべき姿や今の世の中を築き上げなければならないのだと思った次第です。

 

ナオキ